冷えについて

 

東洋医学での冷え

 東洋医学では体を温順させる機能は第一に腎臓がおこなっているとしています。ですので冷えは基本的に腎臓を中心とした病態になります。東洋医学での腎臓は、温順機能の他に水分の調節、発育、生殖機能などと深く関わっていると考えています。

冷えの大まかな種類
・手足が冷える
 主に腎臓と脾臓の不調が考えられます。脾臓は東洋医学では西洋医学で の胃などの消化機能や水分の調節、東洋医学での統血作用という血管に 関わる作用などがあります。また脾臓に失調のある人は思い悩みやすい という性質を持ちやすいと考えられています。

・足のみが冷える
 腎臓に不調の中心が有る場合が多いタイプです。

・足全体とお腹、下腹部が冷える
 腎臓を中心に脾臓、場合により心臓、肝臓などの症状が絡む場合があり ます。

・体全体が冷える
 腎臓を中心とした病症です。重度の症状でも早く治る場合も案外多いで す。

・下半身が冷えているが、上半身は熱を持っている
 上熱下寒という症状で、東洋医学では心臓と腎臓の働きの調和が崩れて いることが原因と考えています。のぼせ、心悸、睡眠障害、めまい、な どを伴うことがあります。

 冷えは軽度なら日常生活に大きな影響はありませんが、重度になると、とても辛いものですし、軽度でも体調を崩す原因を持っていることになります。また冷えを治すことで女性の場合、生理痛、生理前症候群、性周期に伴う愁訴が治まることが非常に多いです。ぜひ我慢なさらず当院の鍼灸治療で冷えの体質をお治しください。

治療の目安
 多くの場合、週1回の治療を2~3カ月続けると治ります。難治の場合でも週2回の治療で2~3カ月の治療で現在のところ全ての患者さんが治っておられます。ただ私生活で過度の肉体的、精神的ストレスが有る場合、治療期間が延びる場合があります。

出来るだけ一般の方に解りやす表現で、短く書いております。詳しくは直接ご質問ください。